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片耳物語⑤ ~ 検査入院

検査入院 片耳物語
まー
まー

今回は、”本番”の手術入院に先立って様々な検査を行った「検査入院」のお話です。

4泊5日の検査入院

”本番”の手術ための入院は、2018年の5月の下旬と決まっていましたが、その2~3か月前に4泊5日の検査入院を行うことが予告されていました。

しかし、前年の12月の初めに大学病院で診察を受けてから、検査入院の連絡をもらったのは年も明けた2018年の1月の終わり頃のことでした。

その2か月弱の間は精神的にホントに辛かったです。でも、検査入院が決まる頃には気持ちも落ち着き、ようやくまともな生活ができるようになりました。

大学病院のある都内に在住の人の場合は、入院することなく何日かにわけて”通院”で検査を行うそうです。しかし、何しろ病院から200kmも離れたところに住んでいる私の場合は、”通院検査”は負担が大きいので、検査入院をして集中的に検査を行うのです。

さて、検査入院中の検査メニューですが、よくこれだけ検査があるかと思うほどありました。CTやMRIは勿論ですが、肺活量、心電図、脳波、味覚、バランス感覚、聴力...などなど。

その中でも、何といってもメインイベントはアンギオ・グラフィー(Angiography)と呼ばれる脳血管造影検査でした。 これは、足の付け根からカテーテルという細くて長い管を頭のあたりまで血管の中に入れていき、血管内に造影剤を入れて調べるレントゲン検査です。経験されている方は、ああ、あれねとすぐにわかってもらえるはずです。

聴こえない音を測る~”耳鳴り検査”

最初に、あまり話題に上らない「耳鳴り」の検査についてお話しします。

とにかくいろんな検査がありました。
特に耳鼻咽喉科の検査はたくさんあって、何をやったか正確に思い出すことも難しいのですが、印象に残ったものに、術後6年以上も経って、実は現在も普段悩まされている”耳鳴り”の検査がありました。

実際には音が鳴っていないのに音を感じてしまうのが耳鳴りです。
つまり、「聴こえない音」を感じてしまうのです。これが一日中大音量で鳴り続けているわけですが、耳鳴りが聴こえない正常な人に、耳鳴りの何たるかを伝えるのは容易なことではありません。とても難しいのです。

この「耳鳴り」の検査では人工的に「本当は聴こえない音」を作り、被験者に自身が聞いている耳鳴りの「音」に近い音を選ばせたり、音量を測らせたりするわけです。

結果的に自分に聴こえている「耳鳴りの音」とピッタリ同じ音はなかったのですが(近い音を選んだ)、正常な人たちにも自分たちが感じている辛さを少しでも分かってもらえると良いなと思いました。

入院時の持ち物

この時の「4泊5日の検査入院」が、実は生まれて初めての入院体験だったわけです。これは手術入院のための良い練習(?)になりました。

入院するときに何を持って行けばよいのか?
病院から入院に先立って「入院のしおり」なるものが必ず渡されます。
まずはこれを熟読して必要なものをリストアップするのですが、これに記載がないものでも場合によってあったら良かったというモノがあるんじゃないかと思いがちです。

私には病院まで(交通機関を使って)遠距離を移動しなければならないという事情もあり、荷物はできるだけ少なくコンパクトにまとめたいところでした。また、病室の自分のスペースも限られていることを考えると大荷物は持ち込めません。結論から言うと、いろいろ持って行っても結局使わないか、現地調達できるものがほとんどです。

そこそこの規模の病院ですと、大抵はコンビニ若しくはそれに類する売店が入っていて、ここには通常のコンビニには置いていない、病院ならではのグッズも購入することができます。

<持って行ったモノ>

帰りの服、下着、洗顔用品(歯ブラシセット)、ティッシュペーパー、ハンカチ、院内の履物、携帯電話、財布、筆記用具、保険証、診察券、入院関係の書類、タブレット端末、カロリーメイト、ガム

病衣(入院中着るもの)をどうしようかと心配していたのですが、患者衣(病衣)はレンタルがあり、病院に入っているレンタル会社で若干の違いはあると思いますが、私は患者衣(上下別のパジャマタイプと一体型のガウンタイプが選べる)とパスタオル・フェイスタオル各1で1日411円(税込)というセットをレンタルしました(患者衣だけなら258円)。これは洗濯しなくてよいので大変便利です。また患者衣は汚れれば1日何回でも替えてくれます。

都会の病院ということもあったかもしれませんが、スペースが限られているせいか、洗濯しても干す場所がありません。乾燥機はあるのですが時間がかかります。自宅が近ければ、家族に頼むこともできますが、私の場合は最初から選択肢にありませんでした。

あと、暇つぶしのモノは重要です。本が良いのですが何冊も持って行くと重いしかさばるので、わたしの場合はAndroidの7インチのタブレット端末にアマ〇ンkindleの電子書籍を10冊分と同じくprime videoの映画を20本分ぐらいダウンロードして持って行きました。

実際のところ、これはとても役に立ちました。別途お話しする予定の「アンギオ検査(脳血管造影検査)」の後、絶対安静を言い渡されて6時間ほど身動きできないのですが、この時の暇つぶしに大いに役に立ちました(^^)

<<続きます>>