Toyota Commemorative Museum of Industry and Technology
ここ、「トヨタ産業技術記念館」では、昔のアナログな機械の中にも「デジタル」の片鱗を見つけることができます。私にとっての「夢の館」です。
豊田佐吉が世界で初めて作った、「無停止杼換式(ひかえしき)自働織機」は、よこ糸補充を、機械を停止することなく自動的に行える「押上式自働杼換装置」などの自働化機構を装備していました。1903年のことでした。
よこ糸の補充が、機械的な動きにより正確に行われる様子を目の当たりにすると、本当に感動します。現代で言うところのセンサーの役割をする機構など、アルゴリズムにそったキチンとした動作により実現されているのです。
トヨタ産業技術記念館【Toyota Commemorative Museum of Industry and Technology】
トヨタ産業技術記念館は、”「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを次世代へ”というキャッチフレーズのもと、トヨタグループ発祥の地である、名古屋市の「豊田紡績株式会社本社工場」跡地に設立されました。名古屋駅から車で5分ほど、名鉄名古屋本線の「栄生(さこう)駅」からは徒歩3分ほどの場所にあります。機械オタクにはたまらない、「夢の館」です(笑)
赤レンガの「産業遺産」
この“記念館”は、外観からして既に感動モノです。綺麗に維持された赤レンガの建物は、それ自体が建築史的にも貴重な産業遺産です。
展示エリアの入り口前に設置された巨大な紡績機械は、造形としての美しさを感じます。
繊維機械館と自動車館
この施設は 「繊維機械館」と「自動車館」の大きなセクションからなっています。トヨタグループが携わってきた2大産業である”繊維機械”と”自動車”を中心とする産業技術の変遷が展示されているのです。
ここは、”機械オタク”ではなくても普通のオトナの”子どもの頃の好奇心”を十分以上に満足できる場所です。1日いても足りないし、飽きることがありません。
しかし、1日楽しむ楽しむためには一人で来ることをおススメします(笑)
圧巻の動態展示と部品制作実演
この施設でなんと言ってもスゴイのは、歴史的な産業機械が動態展示されていること。スタッフさんたちが、巨大な本物の機械を実際に動かして、わかりやすく説明してくれるところです(^^)
自動車産業は外国製の自動車を分解して、その部品の分析と制作から始まりました。こちら「自動車館」でもエンジンシリンダー部品を制作する実演を見せてもらいました。電磁調理器と同じ原理で、僅か38秒で1200℃まで加熱し、ホンモノのプレス機でシリンダー部品を打ち出します。感動モノでした(^^)
自動車の製造過程
自動車館では、黎明期の自動車製造過程を実物大の展示により直感的に知ることができます。職人さんたちの技術力は当時もスゴイものがありますね。
ボディーも職人さんが木型から打ち出しを行っていました。
もちろん自動車の展示も
トヨタの博物館なので、
もちろん自動車の展示もたくさんあります。
往年の名車や憧れのスーパーカーも…。
【自動車が動く仕組みが分かる動く展示】
トヨタ産業技術記念館
名古屋市西区則武新町4丁目1番35号
おまけ 〜 コアな一品
ここでの”感動”の記念に何かお土産をということで、”見学”の帰りにミュージアムショップに立ち寄りました。”記念の品”は別途買い求めたのですが、その際に見つけたのがこれ、「コア・ファイター(Core Fighter)」です。
「コア・ファイター」は、ファースト・ガンダムに登場する戦闘機で、”ガンダム”を構成するユニットでもあります。この戦闘機が変形し、コックピットとしてガンダムの”おなか”の部分となり、”上下のユニット”を連結して「モビルスーツ・ガンダム」が”完成”します。パイロットが搭乗するコックピットとなる「コア・ブロック(コア・ファイターの変形)」は、他のガンダム・シリーズの機体、「ガンタンク」や「ガンキャノン」の共通ユニットでもあります。
ダイキャストモデルをゲット
購入したのはタカラトミー製のダイキャストモデル。
この製品は、昨年(2022年)の7月に公開された「BANDAI SPIRITS」と「タカラトミー」がタッグを組んだコラボレーションプロジェクト「Dream Together」から生まれました。今年(2023年)の3月に「トミカプレミアムunlimited」として発売されたものです。ちなみに「タカラトミーモール」では1,430円(税込)で販売されていますが、確認した時は在庫なしとなっていました。
残念ながら変形はしませんが、ダイキャストモデルならではのずっしりとした重量感があります。
百年以上前の素敵な機械を再発見した上に、思わぬお土産も見つけることができました。
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