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片耳物語⑨ ~ 入院

草原の花 片耳物語
まー
まー

いよいよ入院当日となりました。
この時、思いもよらぬ出来事が…。
良い方のです(笑)

入院初日

この日は入院初日。
あいにくの天候の中を上京。
午後からの入院受付は前回の検査入院時とは打って変わって混雑もなくスムーズに終了。

レンタル患者衣の申し込みをしてから病棟のナースステーションへ行きます。
患者衣に着替えたあと、担当の看護師さんから一通り病棟の説明を聞きました。
食事、入浴の予約、食堂、トイレその他の設備など。
検査入院の時の経験があったので、今回は直ぐに理解出来ました。

入院初日は造影剤無しのMRIのみで検査は終了。
夕方、執刀医の先生から手術の説明を受けて、同意書にサインしました。

事前に入院生活一般を担当される先生から、「合併症とか怖い話もあるから覚悟して聴いてね」と脅かされていたので落ち着いて説明に臨めました。

夕食を食べて、シャワーを浴びて、この日はもうおしまいです。極薄味の夕食に、入院したなぁと実感しました(笑)

入院初日の夕食、健康的に超薄味・低カロリー。

出逢い ~ 君の名は。

今回の入院では、まさに運命的な出逢いがありました。「出会い」ではなく「出逢い」です。
私の中ではその言葉がふと浮かんで来ました。

入院の2日前のことです。
私のブログを読んでくださっているある男性の方から初めてメッセージをいただきました。
(「女性」ではなく男性からです(笑い))

その方も同じ週に聴神経腫瘍の手術を受けられるとのこと。
そして、何と私と同じ病院でした。

ブログでは、なるべく具体的な病院名などは避けて書いていたつもりでしたが、やっぱりわかる人にはわかっちゃうんだなぁ(^^;

それから、いろいろやり取りしているうちに、驚くべきことですが、同じ入院日で手術の日も同じということが判明しました(´⊙ω⊙`)

何という運命的な偶然。
この時、何の脈絡もなく頭に浮かんできたのは「君の名は。」という映画のタイトルでした。
皆さんご存じの2016年8月に公開された新海誠監督作のアニメーション映画です。

入院初日、病室がお隣ということがわかり、夜お会いすることが出来ました。
メッセージの文面からも誠実な方だということが読み取れましたが、お会いすると正にその通りでした。何でこんなに良い人が病気になっちゃうんだろう。

私たちは、それまでの経過や気持ちの移り変わり、仕事や周りの人達との関係、手術のこと、現在の症状のこと、聴こえにくいことで普段味わっている不便さなどなどを時間を忘れて語り合いました。

手術経験の話では(私は未経験でしたが)、以前の武勇伝をお話しくださり、2人で大笑いしたりしました。

手術前に、こんな風に誰かと笑い合ったりすることが出来るなんて、思いも寄らないことでした。それも同じ境遇の人と…。
こんなに心強いことはありません。

二人ともなんとかこの状況を乗り切り、過去の出来事として、また笑って語り合えることを心から願いました。

入院2日目 ~ 手術前日

翌入院2日目、この日は検査も何もありませんでした。

朝、担当の看護師さんに外出も可能と言われたのですが、何となくそんな気にもなれず、一日中ベットの上でゴロゴロして過ごすことにしました。

日中は、翌日の手術を前に、病棟の看護師さんにICUに持ち込むモノ(歯ブラシセット、コップ、BOXティッシュなど)にシールを貼ってもらったり、手術室の看護師さんが手術前後の説明に来てくれたりしました。

翌日の手術ですが、前述の方が1番目で私は2番目でした。
ハッキリした時間は不明でしたが、手術は最低4時間前後はかかるようなので、私の番は午後からになります。
自分の方が時間かかるからだろうなぁ(^^;

この日の夜21時以降は禁食です。24時以降は水もダメ(^^;

<<続きます>>